2013年2月9日土曜日

僕が見聞きした311に関わる活動団体とその質について。


ねこばばチャリティー活動、メール・電話対応できない支援団体・・・がある一方で、
市長の直筆署名の感謝状が届く相馬市。
僕が見聞きした311に関わる活動団体とその質について。


そろそろ311震災から2年経ちます。この前は、海外からの寄付金のまとめを、個人的に国民ひとりあたりした換算したもの出してみました。

今回は、そうした海外からの義援金・寄付金の行き先について、僕の体験から感じる事をシェアしたいと思います。

チャリティー活動して集まったお金がどのくらいで、どこへ行き、どう使われているのか?

これがしっかりと透明性を持って公開されているところって少ないと思います。



「Tシャツ売って、日本をサポートしよう!」よくある企画です。収益はすべて日本へ送ります。
で、何枚売れて1枚あたりの収益が〇〇円だから、合計△△円になった。
それを赤十字に寄付した領収書がこれです!

という現実の数字・実績を公表せず、

「ここで売りました!」
「次は〇月〇日に◇◇公園のイベント行います。是非参加して下さい!」

活動をやっています 側面をばかり出して、数字がない活動報告している団体も多いですよね。

中には、こうして売上げたお金を集めた人が流用してしまっているところもあるようです。

ねこばばってこと。

とんでも話です。



また、受け取る側 被災地やその支援をする団体・組織にも、つっこみたくなるような所もあります。

例えば、問い合わせのメールが返ってきて、そのメールを書いた人の署名がないケース。
僕がその団体へ寄付や活動の内容を知ろうと問い合せたら、誰が書いたわからない文面が返ってくる。
文責をはっきりさせていないものがくるわけです。

こんなの普通のサービス業ならありえない話です。

電話でも受信したら「お電話ありがとうございます。〇〇(社名)の安部でございます。」といいますよね?
僕が電話で問い合せた10程度の団体では、名前は受けた人が名乗らない団体はほとんどでした。

話していると、ぜんぜん答えられないケースもあり、「う~む、どうやら電話口は学生のバイトだな」みたいに感じてしまうケースばかり。

電話を取るときの取り方、受け方。メールでの対応の仕方。そのくらいの教育はしないのでしょうかなぁ。
スクリプトひとつ用意すれば、誰でもできるような事すら出来ていない状態の「被災地支援組織」が多いという事を感じました。


活動報告と言っても、学生の部活動の活動報告のクオリティーと大差がないものもあります。

確かにそうですよね、「〇〇しました!」ばかりの並べてあるものですから。

実際にかかる人件費を抑えて、もっといろんな事できるんじゃない?
現地の人の雇用を目的とした活動団体でしたっけ?

と言いたくなるようなところもあったり・・・・。



その一方で、ここまでも後のケアもしてくるのかと感じた所があります。

これは素晴らしい例として実名をあげて紹介したい。
それは相馬市の震災孤児支援の基金です。

カナダの日系団体で集まったお金を、僕が日本での手続きをお手伝いさせてもらっていてそこで寄付したのが相馬市です。
相馬市から送られたものは、すべて埼玉県の僕の住所に届き、それをカナダへ送り直しています。

これまで領収書はもちろん、「市長の署名が入った感謝状」「報告書」など数回あります。

市長の署名は、筆を書かれたもので、ハンコが微妙に曲がっていたりリアルです。

丁寧に経過を報告し、これから子供たち約50人が社会人へなるための教育費の目処が経ったと、3月末を持って募集を締切るというお知らせもありました。
これはひとり1000万円ぐらい必要だと計算し、約5億円目指していたようなのですが、それが達成できる見込みだそうです。

これほどの額が達成できるという背景には、市長はじめ市の職員の方々の丁寧な対応をあったからだと僕は感じています。


「震災支援」「被災地支援」という名目で、行われているチャリティー活動。
「被災地で力を尽くします」という団体・組織。
その姿勢はいいのですが、やっぱりやっているのはそこにいる”人”なんですよね。

同じ事やって10万円ぐらいの事をやって、50万円の価値にできる人もいれば、7万円の価値にしかできない人だっているわけです。

”やっているからいい”ではなくて、”質の追求”までしているかどうか。
震災に限らず、大事なテーマです。

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