フェイスブックに写真をアップして、宿を出て心斎橋から地下鉄に乗り、
スタート地点大阪城、森の宮駅へ。
駅を降りたらランナーだらけ。
僕の荷物を預けるトラックは駅から近いので、まずはそこへ向かう。
あらかじめ走る服装をしてうえで、上にジーパンやフリースなどを着て、脱ぐだけの状態。
トラックの真後ろで準備をします。
結構時間があり、ゆっくり左ひざ裏と右足首にテーピングをします。
荷物預け締め切りは8時、ぎりぎりに荷物を預け。
スタートエリアに入らなくていけない時間は8時35分。
案内によるとトラックの場所から15分くらいかかるらしい。
僕のスタートエリアは大阪城の西側Cブロック。
それでも時間があるので、給水場所まで軽くJOGしながら向かう。
日陰は結構寒いけど、この天気じゃかなり暑くなりそうだなと思いながら、
ごった返す大阪城公園を走ります。
給水ではアミノバリューを眺めの紙コップいっぱいにもらって、ちょびちょび飲みながら大阪城西側、府庁前のスタートエリアへ向かいます。
それでもすっごい人、城門を通過するたびに人の渋滞。
大阪城まわりのお堀をぐるっと南周りにスタートエリアへ到着。
日差しはきつめ。
ガードレールを使ってストレッチ。
8時35分以降にエリアに着くと、最後尾に回されてしまうとアナウンスしている。
エリアが閉め切られ、ブロックごとの間にある距離をつめるために一度歩きます。
すこーし坂になっているのか、スタート地点がちらっと見える。
上空にはヘリコプターがたくさん。
始まるな~という気分。
お祭り感はたまりません。
走るぞ!という気持ちよりも、あぁ走るんだという気持ち。
結構リラックスしている。
いつも通り靴紐しっかりと結び、紐先がひらひらしないようにまとめます。
ただアミノバリューでお腹ががぼがぼ。
ちょっとそれが失敗。
練習で30KMやったときに、つりそうになったのでそれを予防するためにと飲みすぎてしまった。
まぁそのガボガボ感がとれるまで間はゆっくり走ろう。
序盤抑えていくためにはちょうどいいだろう。
と思いながら、スタートの時間。
号砲がなり、隊列少しづつ進みます。
見える場所がスタートだから意外とスタートのロスタイムは少なくて済むのではないかと思っていたけど、結構かかる。
そうしている間に、マラソンランナーの千葉ちゃん(千葉真子選手)がいて、
壇上に松井知事が手を振ってる。
そう思っていたら、NMB48がずらりと並んでいる。
慌ててハイタッチ。
(誰とハイタッチしたかはわからないけど)
そんなんでスタート。
想定では最初1KMは6分でOK、次が5分半、それから5分20秒で刻んでいく。
スタート直後の人ごみの中、「テレビ」と書かれたビブスを着た人とカメラマン、
その真ん中に名前入りのゼッケン着た人。
そんな人たちを何人も抜いていく。
だれかが走りながら「まだスタートしたばっかりですけど、めっちゃ楽しいです!」ってカメラに向かって話していた。
NMB48のメンバーだったのか、走りながら握手を求められている女の子もいた。
一度右へ曲がり、南へ向かう(森乃宮駅付近から)
走っている感覚としてペースは悪くなさそうだけど、具体的にタイムを確認したい。
でも距離表示が見えない。
今回の大阪マラソン走って感じた”直して欲しいところ”ですが、
距離表示のパネルが小さすぎてわかりづらい。
この後御堂筋なんかは側道側を走っていないと、当たり前ですけど見えない。
そうでなくても沿道の応援が多いところ、街路樹がある通り、などは発見するのに大変でした。
再びコースは西向かい、5キロが近づいてくる。
ゆるい坂を登って下って、御堂筋まで向かいます。
5キロでは27分46秒(予定は27分30秒)
最初に2キロで12分ぐらいかかってしまったことをからすると、ペースを戻せてきた。
もうこの頃には体は温まっていて、防寒用にきていたビニール袋(2日前に伊勢丹浦和店でいただいたもの)をそろそろ捨てようかと思い始める。
御堂筋に入り、ビニールを破りまるめて左に持ちながら走る。
御堂筋でははじめ側道を走っていたけど、途中から真ん中の大きな通りへ変更。
すっごい声援と賑わいで、お祭り気分満載。
大阪城へ戻るようになり東へ曲がる、10KMが近づく。
ペースは予定通り。きっちりと5分20秒/KMで刻めている。
そして一度目の折り返し、足の感覚は悪くない。
でも暑い。
この暑さはやばいかもしれないと給水は積極的にとる。
また腕振りで疲労をなるべく和らげるために、時々腕をブラブラさせて走る。
足に痛みが出るような気配はない。
庁舎前を通り、再び御堂筋へ戻って南へ。
日差しを暑く感じる。
南下するときは、折り返す前と違い側道がコースに入っておらず、日陰を選んで走れない。
ちょっとしんどいなぁ。と思う。
心斎橋、道頓堀を南下続け、今度は西へコースを取る。
大阪ドームへ向かって高速道路の下を走る。
日陰で快適。
日向とは違う、少し寒いくらい。
ここまで順調に15KM。
しかし、大阪ドームへ手前に橋を渡る手前で、いやな予兆。
足に疲労感。まだ20KM手前でこの重さはやばい。
いつも30KM以降でペースを上げるけど、今回はそれを後ろにずらしてペースを維持しながら走っていくようにしよう。
と考える。
大阪ドーム北側の折り返しを通過するときに、全く日陰ないのでとても暑い。
前を走っているランナーが電話している。
「あ~、今半分ぐらいです。5分30秒ぐらいですかね~。○○さん?いや見てません。」
僕と同じなんだから5分半より少し早いでしょ。と思いながら、
電話している人をゆっくり交わして走る。
とりあえずハーフポイントを通過。
ここまでのペースは順調。
日陰はきもちいいが御堂筋、難波のあたりはビルの合間で
南から日差しがさえぎるものがなくてきつい。
コースが曲がりビル陰になると日陰で走りやすい。
これは「まじで後で(がくんと)くるな」と正直に思う。
練習不足だったなぁ。夏場の暑い時期ぜんぜん走りこんでなかったのがここにきて響いたなぁ。
なんて頭によぎりながら、
一方で「それでこの暑さ、どう残りの距離15KMをマネージメントして乗り切ろうか。」
と考えながら走る。
ここからだと劇的なペースの変動はNG。
1KMあたり、20秒とかペースアップなんて無理。
でもここまでのペースは5分20秒というこれまでのマラソンになかったハイペースで走れてきている(これまでは5分30秒ぐらい)
それ稼げているタイムを上手に生かしていけば、
3時間49分21秒の自己ベストを上回れるかもしれない。
なるべくペースを落とさずに維持し、暑さの対策をとりながら、押していく 走りをしよう。
西成区に入り、子供たちの声援が暖かい。
御堂筋の声援とは少し違って、人情味のある応援に感じ。
給水ポイントで水を頭からかぶるようにして冷やす。
30KMは2時間41分53秒で通過。
これは過去最高のペース。
いや~、これで十分体力残していられば、ここから12KMを60分以内のペースで走って気持ちよくゴールといきたいところだけど・・・。
現実は違う。
最後に待ち構える難関。
37KM過ぎたところに橋。
すごい上り下りを越えないといけない。
どんどんしんどくなっていく中で、残りをどう走ろうかを繰り返しイメージするけど、
足は軽くならない(苦笑)
一方で沿道の声援が嬉しい。
御堂筋など繁華街の中走っていたところとは人数は違うけど、
こんなところまで応援してくれる人がいるんだな~と思う。
ニュートラム高架の下で日陰なのが幸い。
ブラスバンドか演奏しながら応援してくれるけど、「ありがとう」と右手を上げるのがやっと。
足はどんどん重くなる。
でも崖を下るようなペースの落ち込みがないように、保って走る。
そして北にコースが曲がり、いよいよ関門。
走っている中に、「あれか!」と叫ぶ人がいる。
橋の登りがみえた。
壁みたい・・・
ピッチは変えずに歩幅を狭めて、呼吸をしっかり意識して登り切ろう。
そう思って登っていくけど、さすがに坂の最終盤はきつい。
頂点へ近づいて、上り切って、下りでペース上げる!なんてできないくらいきている。
もうこのあたりでは時計は見ずに、自分のペースで走る。
そこまで劇的に(1KMを6分とか)ペースダウンはしていないだろうけど、確実に遅いな。
38KMすぎて埋立地の中を走り、ペースを上げれれば・・・と思ってちょっとトライしてみるけど、あまりもたない。
40KMを通過。
もうゴールそば 庁舎の建物やハイアットホテルが見える。
あそこを周ればゴールと思うけど、ペースはあがらない。
ここでタイムを見る。
3時間38分48秒か・・・、
KM:5分までペースあげても自己ベストは無理だなぁ。
今の状態で上げられない。。。
40KM 走ってきて、
故障的な足の痛みはないけど、疲労感たっぷり。
先が見えてしまって、ちょっとがっかりするけどペースは落とさない。
むしろ少し上げる気持ちにで走る。
この間にかなりのランナーを抜く。
心境は「みんな最後苦しいよね・・・」
41KMすぎて後1KM切った状態ではあるけど、何百メートルなのかわからないので、
最後だけスパートするタイミングもなかなか見つからず、
角をまがったらFINISH GATEがいきなり見える。
最後だけ振り絞ろうと大外を周ってゴールへ向かう。
そしたらゲート直前、逆サイドに再びNMB48が!
ゴールゲートをくぐるところは動画で撮影されて、後から見れるから、
ここでハイタッチしてゴールすればいい記念になったのに・・・
と考えながらゴール。
ゴール後は前回マラソンから行うようにしたコースへ感謝を込めて一礼。
自己ベストを更新する事はできなかったけど、初めての大阪の街を、マラソンで楽しめたのは最高のだった。
ランナーとして振り返ると、
【収穫になったこと】
前回のマラソンで(2011年2月東京)で故障から、自己ベスト2分以内まで持ってこれるところまで回復できたこと(その間自転車で13000KMぐらい走っていましたけど)
30KMまで5分20秒でしっかりペースを刻めたこと。
→30KMにしたて8日前(30KM走としての練習)よりも14分早い。
【タラレバで見ると】
ペース配分をKM:5分30秒にして、スタミナを持たせたら、もう少し早かった?
直前の練習から現実的なペースだったかもしれないけど、すでに5分30秒で刻み30KM以降ペースを上げる走り方で3時間49分を2回だしているので、今後3時間半や3時間15分で完走目指すためにも、5分30秒以上のペースでチャレンジすべきだった。
【ペースが持たなかった原因】
夏場の練習不足。(8月・9月に最低月100KMやらないとだめ)
直前2日間の睡眠不足
練習で寒さの中、北風に向かって 走る 事をやっておいておかげで、
仮に寒くても大丈夫という自信はあったこと。(むしろ寒いほうがいいくらいだけど)