2011年6月8日水曜日

20110608 from Rivière Du Loup to Québec City

久しぶりにお湯につかることができ、朝起きてゆっくりと朝食へ。
カナダの朝食物足りなんです。
パンとオレンジジュースやコーヒーと、果物。
僕は朝、ご飯、味噌汁、卵焼き、のり、焼き魚、漬物で、ご飯お替りみたいな朝食を求めるので・・・。しかも毎日140キロとか自転車こいでるでしょ。

昨夜は洗濯、特に汚れていたズボンを少しつけ洗いできたことでかなりきれいに(自転車の油汚れがなかなか)
荷物をまとめて、チェックアウトしようとすると、受付の女性が
「あなたね~、自転車でカナダを横断している日本人のBOYって。聞いたわよ~」
BOYじゃなくて、もう30なんだけど・・・
笑いながら「どうも」

そんなで出発して、街に戻り写真を数枚と、観光案内所で今日の道のりの情報を収集。ケベックシティまで約200キロ、Lévisという街からフェリーでいけると教わり、そこまでなら180キロぐらい。
よしじゃあいこう!と思った矢先、雨。
朝ごはんが物足りないこともあり、迷いながらマクドナルドへ戻り腹ごしらえ。
そうしたら結構雨の弱まって、スタート。
すでに11時。

180キロ走るのに、11時スタートって遅すぎる・・・
これはケベックシティには深夜だ、ホステルは24時間営業だから大丈夫だから、まぁ今日はケベックシティを目指してがんばろう。
そう思いながら、走り出しますが、1時間ぐらいで眠気が・・・
かなり眠かったので、道脇にあるベンチで仮眠。
その後、頭がすっきりしたところで再スタート。時間はすでに12時半すぎている。
20キロ走ってきているので、あと160キロは残っている状態。

簡単に頭の中で、計算すると時速17キロで休みなしでざっと10時間か。
真っ暗だね!

でもケベックシティのホステルは、24時間オープン。
中途半端に途中で野宿なんかするよりも行ってしまったほうが良い!と改めて思い、今日の目的地はケベックシティ。それは変えず。

再スタートしても、肌寒い感じ。
雨ややんでいますが、路面がぬれている。
なかなかスピードもあがりません。

川沿いの道なので、そんなにアップダウンはないはずなのに。。。
少しあったり、ちょっと足にはこたえます。

でもそうしているうちに、だんだん雲がきれてきました。
道も平坦に。

きもちのいいサイクリングロードになりました。
ハイウェイではないので、長距離を走る車がこない分交通量が少ない。

緑の中にポツンと真っ赤な家があったり

たんぽぽが咲き乱れ、





見晴らし台からは太陽の光が照らしていたり。




セントローレンス川から、もくもくと水蒸気があがっていたり

風が北からの追い風なので気持ちよく走れます。



ただ少しにおいが・・・。
牧場がたくさんあるのでしょうか、においが気になりました。




ここには大きなスーパーはないだろうな。
ではどうすればいいのかなと思っていると、Marchéの文字。
そうかフランス語でマーケット=マルシェだ

それで小さな町のたびにマルシェを探します。
17時過ぎになってさすがにそろそろ腹ごしらえをしたいと思っているとちょうど小さなマルシェが。

そこでぶどうパンとピンクグレープフルーツジュースを購入。
お店の外で食べていると、子供たちが店にやってきました。
僕の姿に興味津々。

一度店にはいり、出てくると僕の自転車をみながらいろいろ話しかけてきます。
でもまったくわかりません。
フランス語だから!

僕も普通に「わかんなよ~、フランス語」って日本語で返してました。
車の話になると少しわかる、
ムスタング?ランボルギニ?
など聞き取れます。

子供たちにカメラを向けると、変顔をやっていたのでそれを数枚。

今回フランス語を話すのに指差し会話帳を日本で購入したのですが、これは完全に失敗。
ほとんど使いものになりません。

やっぱり辞書をもっていくべきでした。
それと最低限の会話はできないといけないと強く感じています。

子供たちを話していたところは、110キロぐらい走ったところ。
時間はすでに18時を過ぎました。
まだあと70キロある。
時間がなさすぎ。

じゃあ行くね。
と出発。

ここからは快調にとばしました。
20キロ走って次の大きな街へ。

そしたら雲行きが怪しい、そらが光っている。
雷が近づいている。
どうしよう。
このまま突き進むか、それとも少し待つか。
時間がないけど、危ない。
結局公園や競技場などがそろっている公共施設の玄関先で少し様子をみることに、
そしたら瞬く間に雨が。

絶妙なタイミングでした。
自転車ぬれず、自分もレインウェアを着たので大丈夫。
少ししたら雨も過ぎるだろう、休憩としてもいいかなと座って休みます。

案の定、20分もしないうちに小ぶりになってきました。
そろそろ行こうとしていると、建物かた男性が。
英語で話してくれて助かりました。雨宿りしているのはすぐにわかってくれたようで、
「気にしないですごして」って言ってくれました。
自転車の後ろのメッセージも読んでくれていました。

ポツポツふっていながらもリスタート。
残り50キロ。
どんどん街からはずれまた田舎道へいきます。
車の量はほとんどなくなってきて、明るいうちにどこまでいけるか?
日没は20時半ごろ。

走っているとどんどん暑くなって来る。
途中の教会か学校かの建物の後ろでレインウェアのパンツを脱ぎ、走ります。

外はどんどん暗くなり、さすがにヘルメットのライトを点灯。
この旅をスタートしたときに、ハリファックスでスティーブさんがつけてくれたライトが役立っています。後ろには赤いテールランプを。

暗い道を走っていくのは怖いですね。
よかったのは月がみえていたこと。
少しほっとしました。

走っているときは、どれだけのスピードで走れているのか確認しながら走りました。
20キロ以上をキープできていますが、坂道ではだめ。押してあがります。
ずっと走り続けているから、足にも疲労がたまっていて力が入らないときもあります。

あと30キロぐらい
もう暗いです。

そうしていると右側に光が。
セントローレンス川にある島のあかりです。
この島の先にケベックシティがあります、
ちょっと力が湧いてきたと思ったら、左側の空は光っている・・・
雷雲が別に。。。しかも左前にももうひとつ。
音が聞こえないのでそんなに近くはないし、月は依然として見えているので大丈夫だろうと思いつつ、もし近づいていたら逃げられるような場所も!と周辺をみながら走っていきます。

途中では、MOTELやCHAMPINGの文字。
ここに泊まってしまえば楽なのに・・・と思いつつも、僕の意志はかたくケベックシティへ。

ケベックシティへはLévisというところからフェリーで川を渡り入ります。

途中丘の上で、巨大な建造物が並んでいます。
島に電気を送る送電線でした。
夜はちょっと怖い(笑)
送電線の下をくぐると、じりじり音が聞こえるんです。
それだけ高圧なんでしょう。

でも送電線が通せる距離まできている。

そうこうしている少し通りが大きくなってきました。
バスも走っている。
「やった~、街だ~。」

そこから川沿いに道をとって、突き進みます。
どれだけ走るとフェリー乗り場なのかはっきりわかりませんが、だいたい5キロぐらいのはず。
住宅街の中を走り、コンビニの前を通ると本当に街にきたんだと感じてうれしくなります。

なかなかフェリー乗り場がどこかわからないまま、進んでちょっと不安になっていたとき、ヘルメットに衝撃が!!!
コツンと大きな音がしました。
暗いので何かはっきりわかりませんでしたが、おそらく鳥。
ヘルメットに傷のようなものはありませんでしたが、これが顔面だったら大変だったなと、ヘルメットの大切さを改めて感じました。

そうしていると、やっと船が!
ここだ~、フェリーの標識も出てきて。その通り進みます。

Lévisのフェリー乗り場です。
ゲート3ドルのチケットを購入。
22:59の刻印
そのまま進んでフェリーの中に。
フェリーは23時の便。
ちょうどいいタイミングでフェリーの乗りました。
僕が乗り込んだあと、そのまま出発。

目の前にはケベックシティの夜景が!!!!!
ものすごくきれい。
ホント素晴らしい夜景。
これまで190キロ近く走ってきている疲れも吹き飛びました。


その後、慎重に地球の歩き方を取り出しホステルまでの道を確認していると、
フェリーにいたおじさんがUSBコードをぶら下げて僕のところへ
忘れ物だぞ~って表情で持ってきてくださいました。
助かりました。これはGPSをパソコンに取り込むのに使っていたもの。

後で購入もできますが、ないと不便でした。
ありがとう!ありがとう!

ケベックのシティの坂は非常に急でした。
自転車を押してなんとか上ります。
でも街がきれい。
すごいいきなり夜の様子をみてしまったのはラッキーだと、この街の滞在に期待が高まってホステルへ。
すぐに眠りにつきました。

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